コンセプト目次
運営者の心構え
一行の文字数について
緑地に白文字ポリシー
ネタバレの定義
作品との関わり方について
作品との関わりは個人的
不快感をもよおさないサイト
批判のあり方
誕生年度が必須である理由
過去の投稿との整合性
世の中を今より少し肯定的に眺めるまなざし
作品との関わり方について
「作品との関わり方について」
このサイト内において、作品とわたしたちの関係をどのように捉えるのか?という関係性についてです。基本となる考え方なので、投稿の際は一読のほどお願いします。
小説や映画、またはゲームなどの作品と、それを楽しむわたしたち受け手の関係というものを考えてみました。
作品が何らかの形で語られるとき、主流となっている基本的な考え方は、その作品が☆5点で何点になるかといった形式だと思います。
そのようにして、作品の評価を数値化して絶対的な評価を与えようと意図しているわけです。
わかりやすい例を挙げると、インターネットユーザーなら、誰もが知っているインターネット書店、アマゾンでのレビューなんかがその典型として挙げられると思います。
わたしは、そういった評価の仕方について、否定的な考えを持つ立場の者ではありません。シンプルでわかりやすく、その作品を知る上で非常に役に立つ、有用な情報源であると考えます。
でも、作品についての評判を知る上で、そういった採点方式からだけでなく、もう少し違ったアプローチもあるのではないかと考えて、このサイトを立ち上げました。
そのアプローチというのは、作品に対して、その作品を評価を下す対象と捉えるのではなく、鑑賞者であるわたしたち作品の受け手と、作品それ自体との間に個人的で主観的な関係があるだけと捉え直してみる、という方法論です。
もう少し詳細に説明して行きましょう。
このサイトでは小説や映画などいろいろな表現形式の作品を対象とするわけですが、このページでは説明を簡略化するために小説とその読者という形に限定して話を進めていきたいと思います。
ある小説の客観的な出来の善し悪しというのは存在するでしょう。それは疑い得ないことです。
でも、作家の文章表現の技巧の上手い下手などは、とりあえず考えに入れないで、そこで描かれている物語それ自体と、読者との関わりだけを抽象してみると、そこにあるのは極めて個人的な体験であると言えるのではないでしょうか?
もちろん、その技巧の巧拙がまさしく物語それ自体を伝える力の源泉であるとも言えるでしょう。
しかし、少なくとも作中で語られる物語それ自体に対しては、一方的な評価というのは下しづらいのではないでしょうか?
と言うか、そのように考えてみようというのが、このサイトを作る上での出発点でした。
わたしたち、ひとりひとりの現実社会での物語が、人それぞれ固有なものであるのと同様に、どういった物語に心を打たれたり、切実なものとして響いたりするかというのは、それこそ人それぞれ多様でいて当然のことです。
物語と読者との関わりが個人的なものであるとするならば、その物語についての感想を語る方法論としては、好きかそうでないか、肌に合うか合わないか、楽しめたか楽しめなかったか、というような領域でしか言い得ないのではないか? というのが、わたしがレビューサイトで辛口の批判的レビューを読んで感じてる違和感です。
わたしは年に2回、文芸誌『文藝春秋』に載る芥川賞の受賞作とともに、その選評も毎回欠かさずに読んでいます。
そこでは本当になんと言いますか、面識のない新人に対してだからという要因からなのか、圧倒的な高みから、それを書いた作者の人格さえ否定する勢いの全否定的な事が書かれていたりします。
そんな中で、めでたく受賞となった作品を読んでみると「あんたこういうテイストの話、好きなだけですやん」と選評者にツッコミを入れたくなるようなこともしばしば感じられます。
受賞の候補作まで選ばれた作品ともなると、それ相応の理由があってのことなわけで、作品の完成度としての優劣というよりも、作中でのテーマや、扱われているモチーフ、話の着地点などの好みが選評者の多数派を占め得た、というなところで決着がついているように思えるわけです。
そうであるならば、個別の作品に対して、さも絶対的で数値化できる評価が存在するかのように振る舞う態度は控えて、「わたしはこれが好きなんだ!」という意見だけを集めるのは面白いのではないかと考えたわけです。
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